優れた性質をもつニッケル基耐熱合金ですが、その加工は極めて困難です。
被削性が悪い主な原因としては、ミクロ構造中の硬質アブレーシブ粒子や高い加工硬化率の様な冶金学的特性が挙げられます。
高いせん断応力の発生と低い熱伝導率の為、切削抵抗及び加工部温度が非常に高くなります。この為、切屑の加工表面への
焼付/溶接、加工摩耗を引き起こし、切削速度制限及び工具の短寿命化の原因となります。
この結果、金属除去率が上がらず、工具寿命も短く、加工コストが増大します。
イスカルは過去何年にもわたり、ニッケル基耐熱合金の研究開発へ多額の投資をして参りました。
高性能且つ独創的なイスカル工具が、加工の困難なニッケル基耐熱合金加工分野で広く活躍しています。
また、標準圧力クーラントシステムに加え、特に航空宇宙産業でのニーズの高まりに伴い、イスカルは独創的な高圧のクーラント対応工具を
提供しています。ニッケル基耐熱合金を標準クーラント圧で加工する際の推奨切削速度は30-35m/minですが、高圧クーラントを使用すると
切削速度が100-150%向上、高生産性を実現します。